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まちづくり支援彦根市四番町スクエア

衰退する城下町

彦根市四番町スクエア
全国的に起きている中心市街地の空洞化は、モーターリゼーションによるロードサイドへの大型商業施設の出店のみでなく、中心市街地の人口の減少や地価高騰等に諸因があり、彦根市本町地区においても例外ではありませんでした。

かつて「彦根の台所」とも呼ばれ、市内外の多くの住民に親しまれてきた市場商店街も、シャッター通りと称されるほど空き店舗が目立つようになり、危機感をもった地元有志が、自分達の街の再生に向け、立ち上がることになります。
基本情報
まちづくりの難しさ
商店街の空洞化を食い止めるには、新しい仕掛けが必要です。再開発はその仕掛けを形にするものです。
四番町スクエアの事業が行われる前にも、かつてこの地区を再開発する試みがありました。 彦根市など、行政が主体となって再開発ビルの建設などを目指した事業が展開されましたが、道路整備の遅れや地価高騰などによって計画は挫折してしまいます。
これは全く何もないところに新しくまちづくりを行うのと違って、一度衰退してしまった街を再生する事業の難しさを示しています。

民間によるまちづくり
一度は頓挫してしまったまちづくり事業を、今度は行政に依存することなく民間の手で行おうと地元商店主が立ち上がります。

この目的を達成するため、地元有志により「檄の会」が結成され、「街」の将来あるべき姿について研究を重ねてきました。

そういった折、まちづくりの実績が豊富な当社に技術支援の要請があり、仮換地指定や建物補償交渉など、区画整理に伴う様々な問題解決のアドバイス、まちづくりのコンセプトや、統一した街並みの形成をするため「まちづくり協定」を立案し、彦根市本町地区のまちづくりに協力してまいりました。 四番町スクエアの誕生により生まれた街は、城下町彦根らしい「四番町」という旧町名を復活させ、まちの中央にパティオを中心とした出会いの広場「スクエア」を配した楽しい街をイメージし、「四番街スクエア」と命名されました。

四番町スクエアの誕生
こうして生まれた街は「四番町スクエア」と名づけられました。四番町というのはこの地域にかつてあった古い地名です。 街のコンセプトは大正ロマン。まちづくり協定により建物のデザインが統一され、美しい景観の街として生まれ変わりました。

再開発事業には核となる施設づくりが欠かせませんが、ここでは彦根の「食」をテーマとした四番町ダイニングと観光や交通、イベントなどの情報発信地として「ひこね街なかプラザ」を設置しました。この敷地は地権者が自己利用しない土地を集約換地して生み出されたものです。これも土地活用、区画整理事業に関する光亜興産のノウハウが活かされています。

この「四番町スクエア」では、自由を謳歌した明治、大正の建築意匠と現代建築を融合した「大正ロマン」をコンセプトに掲げ、まちづくり協定により建物のデザインが統一され、美しい景観の街として生まれ変わりました。

にぎわいを未来へ
「四番町スクエア」は観光名所として、多くの観光客でにぎわうようになりました。にぎわいを取り戻した街には地元の若い人も戻ってくるようになり、ここ「四番町スクエア」は観光客のための街というだけではなく、地元彦根の人たちにも愛される街へと再生しました。
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